いつも大変お世話になっております。
サンコー商事の横田です。
早いもので、この記事を書いているのは2025年の11月。
今年も残すところあと1か月と少しになりました。
「今年の目標はできたか？」と自問自答するのですが、毎年のように——できたこともあれば、できなかったこともあります。
あと少しの時間を全力で駆け抜けていきたい、そんな今日この頃です。
さて、今回もたくさんの修復のご依頼をいただきましたので、いくつか事例をご紹介いたします。
テーマは「額（がく）」です。
床の間や玄関などに飾られ、長年にわたりご家庭の歴史を見守ってきた額も、経年劣化によってどうしても傷みが出てしまいます。
特に昔の額は、現在のようにガラスやアクリル板が入っていないことが多く、その分だけ傷みやすいのです。
「気づいてはいるけれど、修理まではなかなか踏み切れない」
——そんなお声もよく耳にします。
今回の記事が、修復を検討される際の参考になれば幸いです。
額修復・表装 事例紹介
① 兵庫県加古川市 書の額
既存の表具は銀の裂地が使用されていましたが、お客様との打ち合わせの結果、落ち着いた雰囲気の裂地を用いて額装を新調いたしました。
② 兵庫県加古川市 山水図の額
本紙は経年によりかなり茶色く変色していました。
額装を一度剥がし、本紙をクリーニングしたうえで新しい額に仕立て直しました。
③ 三重県伊賀市 書の額
2文字目の部分が縦に裂けていましたが、幸い墨の部分の欠落はありませんでした。
裏打ちで裂けた本紙を丁寧に繋ぎ止め、額装を新調しました。
④ 三重県伊賀市 山本五十六の書
歴史に名を残した人物の表装・額装は、歴史好きの私にとっても特別な時間です。
汚れた本紙を丁寧に洗い、新たに額装をさせていただきました。
⑤ 三重県伊賀市 花図の額
大変貴重な裂地が使われていた額でした。
その雰囲気を損なわないよう、いくつかの裂地見本をご提案し、慎重に額装を進めました。
⑥ 三重県伊賀市 書の額
写真では分かりにくいのですが、非常に大きな額でした。
四尺前後のものはよくありますが、今回は六尺という珍しいサイズ。
迫力のある作品でした。
⑦ 兵庫県香美町 書の額
何名かの合作のようでした。
本紙を洗い、額装を新調しました。
⑧ 兵庫県香美町 書の額
修復前の画像の通り、年月の割には金の部分がそれほどくすんでいませんでした。
当時から良い素材を使われていたのではないかと感じました。
今は金も驚くほど高騰していますが、サンコー商事でも「できる限り良い素材で仕立てる」ことを心がけています。
昨今の物価高の中でも、できる限り努力してまいります。
⑨ 三重県伊賀市 般若心経の額装
「親戚から頂いた般若心経を額装してほしい」とのご依頼でした。
私自身も厄年の際に義母に書いていただいた般若心経を額装して飾っており、当時を思い出してしまいました。
⑩ 三重県伊賀市 書の額
「飾っていたら紐が切れて落ちてきた」とのことでした。
お客様のご要望で「書の意味を調べてほしい」とのことで、調査も併せて行いました。
サンコー商事では、修復をご依頼いただいたお客様には無料で意味調べを行っております（※わかる範囲での対応となります）。
サンコー商事の額修復について
サンコー商事では、全国対応で額の修理・修復を承っております。
お値段は 48,400円（税込）〜。
大きさ・素材・傷み具合によって価格は変動いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
納期は 約2ヶ月 頂戴しております（お急ぎの方はご相談ください）。
ご依頼の流れ
STEP1： 公式LINEを友だち登録
STEP2： 修理したい額の写真を送信（必ず寸法もお知らせください）
STEP3： 弊社よりお見積り・ご提案を返信いたします
📲 公式LINEはこちら
📞 お電話でのご相談：06-6336-5666（平日9:00〜17:00）
対応地域
全国からの郵送依頼に対応しております。
また、下記地域では「無料引き取り・配送サービス」をご利用いただけます。
大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・三重県・奈良県・岡山県・徳島県・鳥取県
最後に
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
サンコー商事では、
「美術で人を繋ぎ、文化を伝承する」
という理念のもと、お家に飾られてきた美術品の修理・修復事業を手がけています。
どんな状態の額でも、まずはお気軽にご相談ください。
LINE・お電話にてご連絡をお待ちしております。
