三重県伊賀市にお住まいのお客様から、牡丹図の額の修理をご用命いただきました。
牡丹は「富貴の花」とも呼ばれ、花の王様として古来より愛され、多くの絵画に描かれてきました。
そういえば、西国三十三ヶ所の札所・長谷寺も牡丹の名所ですね。
(このブログを書いているのは2025年4月末。長谷寺の牡丹も、そろそろ見頃を迎える頃でしょうか。)
額の修理について、よくあるご質問
「穴が開いているけど、直るのでしょうか?」

今回ご依頼いただいた牡丹図も、掲載写真のとおり穴が開いていました。
このような場合、まず大切なのは穴が「本紙(絵や書が描かれている部分)」にかかっているかどうかの確認です。
- **本紙以外(表具部分)**の場合
→ 問題ありません。表具交換の際にすべて新しく生まれ変わります。 - 本紙にかかっている場合
→ 「絵や墨が欠けているかどうか」で対応が分かれます。
もし絵や墨が欠けていなければ、「裏打ち」といって裏から紙をあてて穴を塞ぎます。
よく見ると多少の傷跡は残りますが、かなり目立たなくなります。
絵や墨が欠けている場合は、筆を入れて補修を行う場合もあります。
額修理のサイン|こんな症状は要注意!

額の修理が必要になる最もよくあるサインは、
**「本紙の端に沿って、色が変色してきた」**場合です。
これは、古い表具のノリのアクが本紙にしみ出してきたサイン。
この症状が見られたら、表具交換をおすすめします。
ぜひ、お手持ちの額も一度チェックしてみてください。
今回の修理費用について
今回の牡丹図の修復費用は、
**税込55,000円(配送・取付込み)**でお仕立てしました。
サンコー商事では、額の修理・修復を
税込46,400円〜 承っております。
※サイズや状態によって料金が変わりますので、まずはお気軽にご相談ください。
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