四国八十八ヶ所 納経軸を表装しました|鳥取県米子市のお客様よりご依頼

米子市のお客様|四国八十八ヶ所表装事例 修復事例
米子市のお客様|四国八十八ヶ所表装事例

四国八十八ヶ所を巡礼された皆さま、本当にお疲れさまでした。
巡礼の証とも言える「納経軸」の仕上げとして、“表装”を検討されている方も多いのではないでしょうか。

本日は、鳥取県米子市のお客様よりご依頼いただいた、四国八十八ヶ所の納経軸表装事例をご紹介いたします。

満願後、数年越しの表装依頼

今回ご依頼くださったのは、米子市にお住まいのお客様。
数年かけて四国八十八ヶ所を巡礼され、見事に満願を果たされました。

しかしその後、日々の生活の中で**「表装のタイミングを逃してしまった」**とのこと。
納経軸のまま保管していたところ、ふと目にした「JA鳥取西部」さんのイベントチラシに「表装」の文字があり、
「今だ!」と感じてご連絡をいただいたそうです。

✨ご縁に感謝申し上げます。

表装をしないと…納経軸は傷みやすい?

納経軸は墨書と朱印が施された大切な絹本(けんぽん)。
そのまま巻いたままで長期保管していると、

  • 折れやシワ
  • 虫食いや湿気による劣化
  • 黄ばみ・カビの原因

などが生じやすく、せっかくの巡礼の記録が損なわれてしまう恐れもあります。

実際、別のお客様からは「遺品整理をしていたら、納経軸が出てきた。今からでも表装できるか?」というご相談をいただいたこともありました。
「想い出を残す」ためにも、表装という仕上げはとても大切なのです。

表装仕様:本仏表装 × 「貴船箔入」

今回は、お客様とじっくりご相談させていただきながら、以下の仕様で仕上げました。

  • 表装形式:本仏表装(仏事にふさわしい正式な表具形式)
  • 裂地(きれじ):「貴船箔入」——光沢が美しく、格調高い裂地を選択されました
  • 収納:保存のための桐箱に納め、さらにタトウ(紙箱)に収めて納品

完成した掛軸は、荘厳でありながら、お客様の巡礼の旅路を静かに物語る、
一幅の記念碑のような存在になりました。

四国八十八ヶ所や西国三十三ヶ所の納経軸表装とは?

西国三十三ヶ所、四国八十八ヶ所、法然上人二十五霊場など、
全国各地の霊場巡りで集められる納経軸は、満願後に表装することで、以下のような意味を持ちます。

  • 先祖供養や祈願成就の記録として、床の間や仏間に掛ける
  • お盆・お彼岸・法事法要など、仏事の際に掛け軸として使用できる
  • 家族や子孫へと受け継ぐ“かたちある巡礼記”として残る

こうした納経軸の表装は、単なる装飾ではなく、人生の節目や信仰心の証として、末代まで伝える大切な文化です。

米子市・境港市・大山町などで納経軸の表装をご検討中の方へ

当店では、四国八十八ヶ所や西国三十三ヶ所をはじめとする各種納経軸の表装を承っております。
表装見本の郵送や、LINE・お電話でのご相談にも対応しています。

  • 表装相談は無料です
  • 全国郵送対応・ご自宅からのやりとりOK
  • お預かり中は丁寧に保管し、仕上がりまで安心サポート

▼【お問い合わせはこちら】
👉 https://www.sanko-shoji.net/contact.html

JA鳥取西部でも受付可能です

米子市・境港市・大山町など、JA鳥取西部管内にお住まいの方は、最寄りのJA店舗でも納経軸表装のご相談を承っております。
お気軽にお立ち寄りください。

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